危険な甘々生活
「んっ…ー!!」
離そうとしても、咎お兄ちゃんの手が、あたしの顎と腰をしっかり持っているから、できない。
「っはぁっ!」
やっと離してくれた。
触れるだけのキスなのに、何分もしているような感覚だった。
まだ、あたしの頭の中は、ボーっとしている。
「今朝の続き。物足りなかったから。じゃ、いってらっしゃい。」
咎お兄ちゃんは、笑顔で手を振った。
「……っ…!
咎お兄ちゃんのバカー!!!!」
そう叫んで、逃げるように家を飛び出した。