らぶCALL(仮)


ガラガラッ



「うあッ やべ‥」



ザビエルが教室に入ってきた。


その瞬間、空羅わ顔を机に伏せる。



「ぷっ」

その焦り様がおもしろくてつい吹き出しちゃった。



「李夜っ、何笑ってンだよ」

「別にい~」


「絶対、俺のことだろ」


「‥さあね~♪」


「ふーん?そンなにここでラブラブしたいんだ?」


いぢわるな笑みをうかべる、空羅。


「え?」


「ここで、ちゅーしてやろっか?」


ちょっ、なになに何ッ!?

いきなりキャラ変わってナイ??



「謝るか~ちゅーするか~?」


どっち?て言うように、返事を促す。


え、どっちって‥


「‥ごめんなさい」


「うーわっ、ショック!!あっさり謝るとか、そんなに俺とちゅーすンの嫌~?」

大声で叫ぶ空羅。


「おい、そこ!日比谷じゃねーか!お前なんでいんだよ」


「やべえっ‥‥李夜に会いに‥?」



「お前ら付き合ってんのか!」


「そうっす♪だから、ザビ先生~俺、李夜と飯食いたいんすよ!いいっしょ??」


体育祭の時にぁたしにも見せたように、上目遣いでザビエルを見ながら言う。



「そーか。分かるぞ、そのキモチは。よし、いいぞ!」


「まぢっすか!!!」



「なんて、言うわけねーだろっ!教室戻れ」


と、話ながら空羅に近づいてきたザビエルが空羅の頭をたたく。




‥‥空羅の上目遣いが効かない人、ぁたし以外にもいたんだね‥


「ザビ先生~~俺を見捨てるなんて‥‥」


「いーから行くぞ!」


ザビエルは、私に笑いながら手を振る空羅をつれて、行ってしまった。


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