らぶCALL(仮)
なんでいきなり‥
もしかして、ハルが前言ってた先輩の事でなんかあったのかな?
だとしたら、
‥なんでもっと早く気付かなかったんだろ‥
段々自分にも腹がたってくる。
それからも30分くらい探し続けた。
「イナィ‥」
独り言を呟く。
その瞬間、
ぐう~っ
お腹が鳴ったような音がした。
空羅が勢いよくぁたしの方を振り向く。
‥‥‥。
「‥‥ぁははっ☆‥聞こえた??」
とりあえず、おちゃらけてみる。
絶対、今ぁたしの顔真っ赤だあぁ‥‥。
「腹、減った??」
ふいに、いつものように空羅が私に聞く。
「‥‥かも?」
恥ずかしげに俯きながら目線だけを空羅に向け、そう言う私に
「ぢあ‥俺ン家来る?」
って小さい子を扱うように私の頭にポンッて手を乗せながら言う。
ドキッ‥‥‥
なんか‥空羅が年上に見える‥。
コクンッと「ぅん」の返事の代わりにうなずく。
空羅の家かあ。
想像シた事もナィ。
どんなんだろ‥
キレイかな?
男っぽく汚い?
‥‥‥ぅーん‥‥
空羅のチャリの後ろにつきながら空羅をみつめる。
キキイッ
「わっ!」
ぼーっと見つめながら空羅についていったら、イキナリ空羅が止まり、ぶつかりそうになる。
慌てて急ブレーキをかけた私に、空羅が、ここだよ。
って言う。
ここかあ‥
灰色と白を基調とした一軒家だった。
「ここが‥、空羅のおーち‥?」
思わず呟く。
空羅らしいって言えば空羅らしい。
「ぢゃ、入って」
って、鍵を開けた空羅が私を中に促す。
「お邪魔しまあ‐す‥」
そう言って中に入ると、見た目通りキレイだった。
入ったらすぐ右に階段がある。