らぶCALL(仮)
「怖かった・・・」
真中くんが出ていった後、自然とそう呟いていた。
「李夜、大丈夫??」
空羅の、心配そうな声・・・
「だ・・いじょぶ」
私は側にあった携帯をとった。
なんで通話になったんだろ・・・
暴れたとき押しちゃったのかな。
私は、携帯をみてかたまった。
え・・・なんで
「なんでテレビ電話なの!?!??」
「だから李夜のヤバイ状況が分かッたんぢゃん」
って空羅は笑う。
ねぇ、君
笑いごとぢゃナイよ??
私は携帯をテーブルに置き、内カメラをテーブルを挟んだ向こう側の壁に向けた。
乱れた髪を整え、携帯に耳を傾ける。
「李夜、可愛い」
って、あり得ない一言。
「なッ何ゆってんの!??」
テンパる私をさらに笑う空羅。
「ちゃんと顔見てないくせに。」
ぅん、見れてないはず。
多分、携帯の位置てきに真中くんの顔から上半身までくらいしか映ってなかったかな。
私はちょっとしか映ってないはず。
しかも横からだから頭と体映ってても下から見たような感じでしか映ってナィと思う。
「そうだけど。だからちゃんとみして?」
って優しく話しかける空羅。