らぶCALL(仮)


「どしたの、ハル‥??」


だんだん不安になってきた私は、下から顔を覗きこみ問い掛ける。


「…ぁたし。 失恋しちゃったんだ」



一気に波の音が近くで感じた気がした。

肌に感じる風も。


「ぇ‥??」



そう呟く私にハルは、全部話してくれた。



好きな先輩がいたんだって。
その人はハルのお姉ちゃんの彼氏の弟だって。

よく家に彼氏をつれてくるお姉ちゃん。

お姉ちゃんと共同で部屋を使ってるハルも、度々会話に入ってたんだ。


それで、お姉ちゃんの彼氏には弟がいるって知った。

ハルは委員会に入ってて、初の委員会だったから分かンなくてしどろもどろのハルに1人の先輩が委員長って事もあり、丁寧に教えてくれた。


ハルはいつしかその先輩が好きになっていた。

そして、その先輩が、前お姉ちゃんやお姉ちゃんの彼氏が話していた彼氏の弟だって知った時、運命だって思ったんだって。


どんどん先輩の事好きになっていったんだけど……


今日、加奈先輩とその先輩が仲よさそうに歩いてるとこをみたって。


加奈先輩は、同じ委員会の副委員長で、美人で優しく、ぁたしでも知ってるほどの人気者なんだ。



運命だと思ってたハルはショックうけて家で泣いてたんだって。


で、ぁたしに電話がかかってきたと。


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