らぶCALL(仮)


フッ…
最悪っ!!!!


罠にハマってたなんて。


はずかしー!!!!



電話の向こうで、空羅が「姉貴」にキレてるのが分かる。



あー…
騙されてたナンテ…


ってか、騙す方も悪趣味だょね!?


いくら女優目指して演技の練習してたンだかなんだか知らないけど。


私で試さないでよぉー(泣)


1人、そんな事を思いながら携帯を握ってる私に、空羅の「姉貴」が、声をかけた。



「もしもーし李夜ちゃん??」

「あ、はぃ」
一応、返事。


「さっきは、ごめんね~この前も。」


悪びれる様子もなく、ヘラヘラ笑いながら、「姉貴」は言う。


「あ…ぃえ…」


ムカつくけど。
すっごいムカつくけど。

ぁたし本気で落ち込んだんだから!!


でも、その「姉貴」は、これからは仲よくしてね♪
って。

もういぢわるしないから☆
ッて言った。


見るからに…見てないけど。見たことないけど、Sっぽさがかもしだされてる「姉貴」の言った、いぢわるしないなんて言葉を信用できる訳でもナィけど、信じよう。て思った。



話してみたら、案外楽しいし、おもしろかった。
そんな「姉貴」は、私に「ユカ」って呼んで♪
ッて言ってくれた。

ユカさん、やっぱ私より年上で、空羅とちょこっと年離れていて、今高2なんだって。

私は、最初からユカさんに敬語使っててよかった。ッて思った。


< 85 / 186 >

この作品をシェア

pagetop