らぶCALL(仮)


私はとっさに顔を窓へ向けて、片方の耳だけをカバンに入れ、電話に出た。



今の時間、具合悪いってゆっても

あと少しだから我慢しろ


なんてゆわれてザビエルに流されるだけだし。



折り返し電話するのもなんか嫌。


せっかく空羅から電話くれたのに。



「もしも-し??どしたの?」


できるだけ小声で話す。


「あ、もしかして学校まだ終わってなかった?」



「あ、ぅん」


「わりぃ‥ってか今へーき?」


「HRだからだいじょぶだょ♪」


「そか。あんさあ、俺今日体育祭でやる種目で、クラスで選ばれたんだょね」



「何やるの-??」


「二人三脚。」



「ふぅーん」


「今年からやるんだってさ」


今年から‥
二人三脚‥
クラスで選ばれる‥??


なんか引っ掛かる空羅のコトバ‥

あっ!!!!


「一緒!!!!」


思い出した私は、反射的に叫んでいた。


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