らぶCALL(仮)


「高山~どうした??何いきなり叫んでんだよ!お前今日大丈夫か?」


ザビエルが教壇の方から笑い混じりに呆れた口調でしゃべりかける。



力なくなんでもないで~すって椅子に座りなおす私に、隣の席の陽(ヨウ)が「電話だもんなあ♪」
って言ってきた。


「え!?」


ってまたもや大声を出す私。

すかさずザビエルが
「なんか今日お前変だぞ~」

なんてゆってくる。


「元々です~無視してください」

って返す私に笑いをこらえる陽。


そんな陽を軽く睨み付けて、電話に戻る。



「もしもし空羅??ごめん‥」


「なに??大丈夫?先生にバレた?」


心配そうに言う空羅。


「ぅぅん、大丈夫だょ!」


「あ、で??一緒ってなにが?」

話の続きを聞かれ、頭を回転させる。



「あぁ!!ぅん、あのね、ぁたしの学校もやるんだょ♪今年から二人三脚!でねっ、ぁたし選ばれちゃったの‥」


テンション落ちながら、説明する。


「まぢ!?そおなんだ‥」


「今体育祭で二人三脚やるの流行ってるのかなッ??」

なんておどけて言う私を軽くスルーし、空羅は聞く。


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