恋Lesson


「そんじゃ、俺いくっス。」

と一言いうと類は走り去っていってしまった。



はぁー……


なんでふたりきりだよ。

そいつはまだしかめっ面でいた。


…俺がそんなにイヤかよ。
「名前、海斗でしたっけ?」


「うん。君は?」

王子キャラ保って!


「市原朔良。…っくし。」

市原朔良はしかめっ面で言うとくしゃみをひとつした。

「寒いよね。中、はいろうか。」


手を差し出すと
俺の手を一瞬みて
とっとこ中に入っていってしまった。


……くそやろ。
俺様が手差し出してやってんのにさわんねーとは何様だ。


「チッ……」

どうやら俺の舌打ちに気付いたようで。

「あん?今舌打ちしたな?」


と女の子らしからぬ言葉を発した。


「そんな…舌打ちなんて。しませんよ。」


あー、王子キャラキツい〜〜




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