空の向こう側
克也が向かいの席に座りながら
テーブルに積まれている膨大な本を差した。
「復習っつーか、只の自主勉。」
克也は「は?」みたいな顔をする。
「俺はお前みたいに実力で入った訳じゃないし。なのに環の野郎が単位にうるせーし。
だから勉強して、少しでもお前等に追いつくしかない。」
皆みたいに難関テストを通った訳じゃない
国のよりすぐりが集まったここは、平凡な俺にとって違う世界みたいだった。
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