空の向こう側
いつもの湖が佇む場所。
そこに、沢山の動物に囲まれながら気持ち良さそうに唄う沙羅の姿。
「…沙羅。」
沙羅が俺に気付き、唄うのを止める。
「あ、夏~!!」
沙羅は俺に満面の笑みを向けた。
俺は少し安堵の息を吐く。
「…何この動物達。」
「私の友達!熊さんと狐君とリスのキャメロンだよ。」
何でリスだけ名前あるの?
なんて夢を壊す質問を俺はする勇気は無かった。
俺は沙羅の隣に座る。
「…唄上手いんだな。」