空の向こう側
「私何お願いしようかな~?」
楽しそうに笑う沙羅。
まぁ、伝わったならいいか
「沙羅にも願いとかあるんだな。」
「私にだってあるよ!例えばーー」
突然、沙羅は言葉を止めた。
少し、悲しそうな顔をして…
「沙羅?」
「あ、ううん。私だって年頃の女の子だよ?恋したいとか、可愛くなりたいとか、色々あるの!」
この時の俺は気付かなかった
沙羅の願いが、そんなちっぽけな事な筈無いのに…
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