空の向こう側
「すみませーん、コーヒーおかわりください!」
「…オイ。」
俺の睨みを軽く受け流し、亜紀は幸せそうに新しいコーヒーを飲む。
「何?」
「何?じゃねぇよ!お前のせいで一限サボる事になったじゃねぇか!」
無遅刻無欠席を保っていたのに…
「いいじゃん大学なんだから。それにそんなギリギリな時間に登校する夏が悪いんだよ?」
「俺は寝不足なんだよ!つうか、お前には黎術の恐ろしさを知らねーんだよ!」
一限サボるとか…環に何て言ったらいいんだ?
あぁ…何言っても地獄が待ってるような気がする…