空の向こう側

「村、復興できたのか…。」

それを聞けて安心した。



「国から援助を貰う代わりに、夏を黎術に入学させる…それが条件だったでしょ?

もう国の援助は必要無い。だから、夏が黎術に通う必要も無いの。」



ーーー頼む、夏。村の為に、黎術院に通ってくれーーー



そう告げられて




何も考えずにここに来たあの日…




「悪い、亜紀。」



だけど、俺は…




「俺は村には帰らない。」





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