空の向こう側

亜紀の目がパチクリと動く。


「…えっ?」

「だから、俺は村には帰らない。」



繰り返して言うと、亜紀は漸く理解出来たのか



テーブルをバン、と叩いた。




「何言ってるの!?」



店中に叫び声が響き渡る。



「ちょ、亜紀落ち着い「夏は行きたくなかったんでしょ!夏は自由なんだよ!?なのに、何で…。」



力が抜けたのか、ゆっくり亜紀は席に座る。



周りは少しざわめき始めた。





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