空の向こう側
周りに見える、一面田んぼの景色
何か、帰って来たって感じだな…
村の柵の中に足を踏み入れる。
ざわざわとざわついていた大人達が、足音で一斉に俺達の方を向いた。
「夏!?」
「亜紀!!」
よく見たら、亜紀の親と俺の親。
親達は走って俺達の下に駆け寄った。
「亜紀!探したのよ!何も言わずに居なくなるから…。」
「…ごめんなさい。」
おばさんが亜紀をギュッと抱きしめる。
つうか、何も言ってなかったのかよ!
「夏。」