空の向こう側
母さんが涙を流して
親父とおじさんが、驚いた顔で、俺を見る。
「…久し振り。」
久し振り過ぎて、何を言ったらいいか分からない。
とりあえず、ぎこちない挨拶を口にした。
「夏…元気そうで良かったわ。」
「母さんも。何も異常は無いみたいで良かった。」
少し痩せたかな?
でも、元気そうで安心した。
「大学の方はどうだ?」
「変な奴が多いけど…それなりにやってるよ。」
「そうか。」と納得する親父。
「夏君、亜紀が迷惑掛けてすまなかったね。」