空の向こう側
聞き慣れた鳴き声に足元を見ると
見覚えのあるリス。
「キャメロン!?」
この鳴き声に、この毛並み
間違い無くキャメロンだ
「お前、どうして…。」
キキッーーー
キャメロンが森の奥の方を指差しながら必死に鳴く。
何かを示してる…?
「もしかして、沙羅の居場所?」
キャメロンが頷いたような気がした。
「…行くぞ、キャメロン。」
キャメロンに案内して貰いながら
俺は森の中を駆け抜ける。
こんな奥まで来たこと無いな…
辿り着いた少し広めの空間
沢山の動物に囲まれて、泣いている人物
「沙羅っ!」