空の向こう側

ズシッと、何かがのしかかった感じがした。


ーーー脳のね、何かの病気なんだーーー



ずっと恐れていた事が、起こったんだ



「あーぁ、まさか、主治医の予想通りの症状が出ちゃうなんてね…。これじゃあ、何の希望も持てないよ。」



明るく言う沙羅だけど



事はそんなに甘く無い。



「沙羅…。」


「でも、まさか今発病しちゃうなんてなぁ…。」


沙羅はそう言った後



俺にもたれかかった。





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