空の向こう側

沙羅を見る目とはまるで違う



冷たい、敵意剥き出しの目。



「彼は偶々通りがかった所を、助けてくれただけだよ。城から出ていったのは…私の意志。」



沙羅…




俺を庇おうとしてくれてるけど、環にどこまで通じるか…





「とりあえず姫様は中へ。主治医がお待ちしています。」



「分かった。」




沙羅は一度だけ俺の方を見て



何人かの兵士と共に城に入って行った。




「さて。」





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