空の向こう側
淡々と述べられている
私の近い未来
「…やっぱり、私死ぬんですね。」
主治医は悲しそうに頷いた。
「発病までが長かった故、記憶障害から運動機能の低下、さらに呼吸器官への影響までは、まるで坂道を転がり落ちるように…早いでしょう。」
「そうですか…。」
私、もうすぐ死んじゃうんだ
何ヶ月くらいもつのかな?
意外に、直ぐにポックリ逝っちゃったりして…
「いつどんな事を忘れるか分かりません。ですから、くれぐれも城から出ないように…。」