空の向こう側

淡々と述べられている




私の近い未来




「…やっぱり、私死ぬんですね。」




主治医は悲しそうに頷いた。




「発病までが長かった故、記憶障害から運動機能の低下、さらに呼吸器官への影響までは、まるで坂道を転がり落ちるように…早いでしょう。」




「そうですか…。」



私、もうすぐ死んじゃうんだ



何ヶ月くらいもつのかな?




意外に、直ぐにポックリ逝っちゃったりして…




「いつどんな事を忘れるか分かりません。ですから、くれぐれも城から出ないように…。」





< 199 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop