空の向こう側

聞こえた声に、咄嗟に建物の影に隠れる。



あの服装に、王家の紋章




「機関だ…。」



やっぱり機関が動いてる




私を捜してるに違いない





「急がないと。」



今機関に捕まる訳にはいかない





どうしても、夏に会いたいの





「あれ?コッチにも道がある。」



建物の影に隠れた、細くて暗い道





ここなら、機関に見つからないかもしれない






私は細い道を走っていった。






< 206 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop