空の向こう側

ピタリ、と私は足を止めてしまった。




振り返ると、暗闇で少し分からないけど




男の人が、二人…コッチを見ていた。




「何?お前知り合い?」


「覚えてねぇの?ずっと前、俺達に喧嘩売ってきた奴じゃねぇか。」



「あぁ。」ともう一人の男も思い出したのか、私に視線を向けた。




誰?




私を知ってるの?





「あの時はどーも。」



最初の男がニヤ、と笑って近付いてきた。






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