空の向こう側
成る程
もう俺達の事はお見通しって事か
「そして、予想通り貴方は姫様を見つけ出した。」
全ては、環の計算内
俺達の関係を暴く為に俺に教えたのか…
「ごめん、環。」
沙羅は漸く言葉を発する。
謝ったのは、俺達の事を認めるのと同じ
「謝っても仕方ありません。梶原君、処分については後日連絡します。君は帰って課題でもしてなさい。」
「…ハイ。」
今日はしょうがない
俺が背を向けて、歩き出した時
「待って!」