空の向こう側
そう、あの時
沙羅に好きだと言われてすぐ、俺の内の気持ちの正体が分かった
でも、それと同時に頭に浮かんできたのは
『王家の姫』と、『不治の病』
躊躇ってしまった
ほんの一瞬、この関係の罪が脳裏に浮かんだせいで…
「ふざけんなよ!じゃあお前は、姫さんが王家の姫だから好きになったのかよ!?」
「っ!んな訳無いだろ!」
「なら何で躊躇ったんだ!人が誰かを好きになるのに誰かの許可が必要なのか!?」