空の向こう側

「?」



窓から聞こえた、物音。




私は体を起こした。





窓が開いているせいで、カーテンは揺れている。




そのカーテンに、人影が映っていた。





「誰…?」




もう夜中だよね?




環なら、あんな所から来ないし…





風でカーテンが捲り上がる。




ベランダに立っていた人物を見て、私は目を疑った。




「な…つ?」





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