空の向こう側


見間違える筈が無い




アソコにいるのは、夏だ





「沙羅…。」



私から突き放したのに





私から、会わないと言ったのに…




「何で…?」



私は夏に駆け寄った。




何も変わらない瞳で、私を見てくれる。





どうして?




夏を巻き込んだのも、突き放したのも、私なのに…





「…環から、聞かなかった?」



もう会えないと、会いたくないと




環に伝えた、最後の言葉




「今日聞いた。」



「っ?なら、何で「沙羅。」





< 244 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop