空の向こう側

今にも飛び出しそうな衛兵達を余所に




夏は落ち着いた声で環に告げる。



「明日…いや、今日か?今から10時間、沙羅を少し借りるな?」



えっ?




えぇ!?





「んじゃ、宜しく。」



夏はピースをしながらそう告げて




私と共にベランダから飛び降りる。




「クソ!させるか「待ちなさい!!」




最後に見た光景は





コッチに向かおうとしている衛兵達を止めている環の姿だった。






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