空の向こう側












俺達は走った。




繋がれた手を、必死に握り締めながら…。




「夏、どこ行くの?」



後ろの沙羅が問い掛けた。




どこに行くのか…そんなの、決まってる





「後で分かるよ。」




俺が笑ってそう言うと、沙羅は不思議そうに首を傾げた。






徐々に明らかになる灯り。



そして、沢山の建物。





「ここ…城から見えてた街。」





< 250 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop