空の向こう側

そこで一度止まって



『君は、幸せだった?』




その言葉が、部屋に響いた。



『私は凄く、幸せでした。』




偶然出会った俺達




もし俺があの時立ち止まらなかったら





もし俺が環に推薦されなかったら




きっと出会っていなかった






『私は夏に出会えて、自分の人生は素晴らしいものだったって、胸を張って言えるよ。


…夏、一つ約束して?』








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