空の向こう側
「誰?」
踊りを止めて近付くと、その人はヤベッて顔をしていた。
それより、私の視界に入った見に覚えがある服ーー
「っ…黎術生!?」
その人は、黎術院の制服を着ていた。
ヤバい…バレちゃった
皆に報告されるよね?そりゃ…
「そうだけど…今日転入してきたばっかなんだ。」
えっ?そうなの?
だったら私の姿を知られてる可能性は低い
それに、私を見ても何の反応も無いから本当に会ったことないっぽいし…
私は安堵の息を吐いた。