空の向こう側
「はぁ…。」
やっと辿り着いた
すんげー道のりが長かったぜ
「とりあえず、沙希シャワー浴びてこいよ。場所はそこの右側だから。」
俺は靴を脱いで部屋に上がる。
「えっ?でも、夏は?」
「俺は後で入るから。余計なこと気にすんな。」
動こうとしない沙希の腕を無理矢理引っ張って
俺は風呂場の中に沙希を入れた。
諦めたのか、シャワーの音が聞こえてくる。
俺はとりあえず溜め息を吐いて、リビングに入った。