届けこの思い
~TOWA~

俺はボランティアで病院に来ていた。

そこで出逢ったのが美羽ちゃんだった。

容姿は、茶色がかかった腰ぐらいまでの長いストレートヘア、くっきりとした二重の瞳。ピンクのカワイイ唇…美少女だ。普通にそう思った。


でも、なんだろう…周りとはちょっと距離を置いてるって言うか…なんか自分を偽ってる気がした。


「美羽ちゃんはどれぐらい学校に行ってないの?」

バカな質問だったと思った。

病院にしかも一人部屋にいるんだからあまり学校に行ってないのがわかる。

質問を変えようと思って顔をあげたら、美羽ちゃんは一瞬辛そうな顔をしたと思ったらすぐにまたあの偽りの笑顔になり、
「学校には…中2の秋ぐらいから行ってないかなぁ…でも院内学校があるから勉強は大丈夫なんだ。」


…もっともっと美羽ちゃんの事を知りたくなった。




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