きいろい青空【完】
「花恋…好きだ。好きなんだよ----」
目から、ぼろぼろと涙が落ちる。
どうしよう…どうしようもなく愛おしい。
この人は、うちの大好きな人です。
「だいっ…すき…」
涙声で、言葉になっていない“だいすき”
こんな一言じゃ足りないよ…
「花恋…」
この時、初めて颯と離れ颯の顔を見れた。
「そんなに、泣くなよ」
そう言って親指で優しく涙をぬぐってくれた。
そして、甘い甘いキスをくれた。
この颯の優しさを、一生おぼえていよう。
この颯の温もりを、一生おぼえていよう。
そう誓った----。
そのまま、ベッドに押し倒される。
ただじっと見つめて…
「ちょちょちょちょ!!待った!」
胸元に伸びる颯の手を握った。
「いや、冗談だよ。花恋初めてだろ?学校てのもやばいし、また今度な」
そう言い、颯は両手を広げ寝っころがった。
でも…だけど。
でも……
うちは寝っころがっている颯にキスした。
「花恋、どーした!?誘うなよっ?」
いきなりキスしてびっくりした颯は、起きあがった。
だってうちは…
「………して?」
震えている自分の声。
やばいやばい!!素直に照れる。
てか、うち何言っちゃってんのぉぉぉ?
「え…マジで?」
「ぅん」
隣に座っている颯の顔見れないし。
自分でも、びっくりした。
あの発言は…!!
「じゃあ、いい?」
颯は優しくゆっくり、うちをベッドに押し倒す。
だって…
大好きだから触れて欲しいし、触れていたいんだ。