きいろい青空【完】
瞳と別れた俺は、そのまま3-Cへ直行した。
教室の入り口から翼を探す。
「あっ!直輝ぃ~~~!!」
教室の奥から笑顔で走ってきた翼。
「さっき、瞳と話してきたよ。そしたら、きのう話したって言ってたけど。何話したの?」
「うちが直輝への気持ちは誰にも負けないって、言ってやっただけだよ?怒ってる……?」
「いや、違うんだ。びっくりしただけ。そんなこと言うなんて」
「だって、本当のコトじゃん!!」
そして、ジャンプして抱きついてきた翼。
廊下だから、みんなジロジロ見てきて…正直はずい…。
「ラブラブだねぇ~!!」
「あっちぃーなっ!」
ちょうど、花恋と颯さんが手を繋いでやって来た。
少しからかってくるし。
「な、なんだよっ」
「直輝も照れるんだねーー!!ウケルしっ」
俺の背中をバシバシ叩く花恋。
「あっ!うち、イイこと考えちゃった!今度の日曜日何があるか知ってるよね~?」
いきなり声を上げて言う花恋。
何を言い出すか予想はついている。
「うん…」
「なので、ダブルデートっ!!しようよ?いいよね?颯」
「おう」
「いいねぇ~!やろやろ!!ダブルデート」
翼もノリノリで答える。
「よし、決定!!テンション上がるわぁーーー!」
花恋と颯さん翼の3人でテンションMAX。
今度の日曜日は、花火大会があります…。