きいろい青空【完】
「…………やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
家中に悲鳴が響いた。
「なに、開けてんのっ!??早くあっち行ってよ!!直輝のバカっ!!」
「え、あ…」
バタンっ---
扉を思いっきり閉められた。
周りには、投げつけられたタオルが散乱している。
口をポカーンと開け、立ち尽くす。
花恋が入っていた…。
もろ見てしまった……。
てか、一応は人の家なんだから一言ぐらい言ってほしいじゃん。
あまりにもびっくりして、頭から離れない。
って…俺、変態確定じゃん。
ドスドスと廊下を歩き、冷蔵庫へと向かう。
4本目のアイスを取り出し部屋に駆け込んだ。
俺は、変態じゃない!!
変態じゃない…
変態じゃ…ない…。
そう繰り返したが、ぽっとさっきの映像を思い出してしまった。
「あ〜〜〜〜!!」
ぐしゃぐしゃっと、頭をかき乱す。
あ…俺は変態だ…