きいろい青空【完】




竜也は、チャラくて遊び人て噂。


しかも、お母さんがいないという点も颯と同じ。




だからどうしても颯と竜也を重ねてしまう……




「でも、まぁ大事にしてもらいなよ!」




「わかってるって。当たり前じゃんっ!」




美久とふたりで笑った。




出会いなんて、わからなかった。



クラスも違うし。




でも、初めて廊下で見たときは中2の春を思い出したんだ----。





茶髪に染めて、ネクタイゆるゆるで、隣に女連れて。


あの人を初めて見た時と同じだった…





一目惚れだった。







「竜也、モテたでしょー?」



その日の帰り。


街の中を手を繋いで、放課後デート。




まだ、付き合って2日目なのに…


よく信じられないし!!



展開が早過ぎる!!




あんま竜也のこと知らないくせに…


知ってる事といえば、チャラい。



女関係たくさん。


喧嘩っぱやい。


でも意外に優しい…とか。




「あたりめぇーじゃん!超モテまくってたしっ」



勝ち誇ったように笑っている竜也。




「うっわ~、なんかムカツク!」



「はぁっ!?ひっでぇー花恋」



額に竜也のデコピンをくらった。




「痛っ~!あ。」



おでこをさすりながら言った。



お店の前をうろうろしている英斗を発見。




何してるんだろう…?


完全に変人ですけど…






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