きいろい青空【完】
--------。
「じゃあ、20才になったら、おっっきーお城でちゅうしよおね!!」
「うん、わかった」
「かれんの言ったことは、ぜぇぇぇったいなんだかんね!!やくそくわすれたら、なおきのこと、だいっっっきらいになっちゃうからね」
「うん、やくそく!!」
そして、指切りをした。
「あ、たいむかぷせるうめよーよ!」
ひらめいたように、めいいっぱい目を大きく開く花恋。
「たいむ…かぷせる?」
「うんっ!!20才になったら、来て開けるの!いい?」
「うん!」
大きくうなずいた僕。
そして、数日後またふたりで来た。
「うめるよ?」
「せーーのっ!」
「入ったよ!」
ふたりで同時に穴に入れた、花恋が食べたクッキーの缶。
願いが叶うように…
僕は、ただひとつ。
七夕のたんざくを入れたんだ。