きいろい青空【完】





--------。



「じゃあ、20才になったら、おっっきーお城でちゅうしよおね!!」



「うん、わかった」



「かれんの言ったことは、ぜぇぇぇったいなんだかんね!!やくそくわすれたら、なおきのこと、だいっっっきらいになっちゃうからね」



「うん、やくそく!!」




そして、指切りをした。



「あ、たいむかぷせるうめよーよ!」



ひらめいたように、めいいっぱい目を大きく開く花恋。



「たいむ…かぷせる?」



「うんっ!!20才になったら、来て開けるの!いい?」



「うん!」



大きくうなずいた僕。



そして、数日後またふたりで来た。




「うめるよ?」



「せーーのっ!」



「入ったよ!」



ふたりで同時に穴に入れた、花恋が食べたクッキーの缶。



願いが叶うように…


僕は、ただひとつ。



七夕のたんざくを入れたんだ。





< 231 / 305 >

この作品をシェア

pagetop