きいろい青空【完】
美久…嫌なトコついてくんなぁ~…。
いたずらっぽく笑っている美久。
返す言葉を探していると、美久はきっぱりと言い切った。
「あれは…ヤキモチですっ!!」
「え~…ヤキモチっつーかぁ…直輝はずーっと一緒にいた存在だから、なんか取られたと思って…」
自分でこの発言はめちゃくちゃ恥ずかしい。
でも、誰かに自分の気持ちを話すのって初めてだ。
「その時と気持ちと、今の気持ちは違うんでしょ?」
「うん…。なんか違う…」
「ははっ!」
なぜか美久が笑った。
どした?いきなり。
「じゃあ、今の気持ちは自分で気付いた方がいいよ!」
「あ…うん」
なんだ、今の美久。
わけわからん。
すべてうちの気持ちを、見透かしているみたいで。
「うちが、誰かを本気で愛してもいいのかなぁ…」
「え?なんで?逆に、どーして愛しちゃいけないの?」
美久は子供みたいに質問攻め。
大きい瞳をもっと大きく開き攻めてくる。