きいろい青空【完】
英斗と直輝がケンカ?
そんなことあるの?
2人はケンカなんかしたことない。
教室に行くと、直輝の机の前に英斗が突っ立っていた。
英斗は下唇を噛んで、くやしそうな顔で立っている。
「英斗。直輝とケンカしたの?」
英斗に歩み寄って訊いた。
「なぁ。花恋て、俺のこと好きなの…?」
「は?」
英斗はいきなりそんなことを言ったからびっくりした。
なんで、そーなる?
「だって、そうに言うから…でも、俺は美久が好きだし…なんか怒鳴っちゃって。…よくわかんねぇ」
英斗の言っている意味が分かんない。
理解できないでいた。
「だれが言ったの?」
英斗は言いづらそうに言った。
「直輝」