きいろい青空【完】
「シャーーーっ!!!何、乗る?」
すご…竜也、テンション高っっ!!
うちらは遊園地にやって来ました。
「んじゃあ、やっぱ最初はジェットコースターじゃね?」
「いーよー。行こっ!」
遊園地の地図を見ながら、竜也はジェットコースターを選んだ。
そして、ジェットコースターに乗った。
コーヒーカップも乗った。
お化け屋敷にも入った。
遊園地の乗り物は、すべて乗った。
そして…残るはひとつ。
シメは夜の観覧車!
デートの王道です…。
「あとは、観覧車だけだよ」
「暗くなってきたし。行くか?」
暗闇に包まれている空を仰いでいる竜也。
少し並んでうちらの番が回ってきた。
「よいしょっ」
ふたりで乗り込んだ。
竜也の隣に座る。
「すんっっっご!!全部見えるよ」
「きれいだなぁ~~!!」
ふたりで窓にくっついて、観覧車から見える景色を覗く。
一生。
この竜也と見た夜景を忘れることは無い-----
そう思った途端、目がうるうるし始めた。