きいろい青空【完】
花恋*
竜也と別れました。
その少し前に、直輝に嘘をつきました。
でも…あれはついてもいい嘘だと思い…ます。
ちゃんと竜也とケリをつけてから、この気持ちに
向き合おうとしたのでした。
しかし…。
「あぁ~~~~!!モヤモヤするぅぅ!!!」
ベッドに勢いよく飛び込んだ。
ただ今、余計に悩んでいるという結果になってしまっています。
ケリをつけたかった。
でも、約束を覚えていなかったと知ったから直輝は落ち込む。
会ってくれないかもしれない。
もし、会ってくれたとしてもなんて言われるのか怖い。
うち自身、会う自信がない…。
「もぉ~~っ!!!」
ベッドの上で手足をバタバタさせた。
わけわからん!
ほんっっとわけわかんなーいっ!!
どうすればいーの!?
「あぁあ~っ!」
わけもわからずただ叫ぶ。
「花恋うるさい!下まで響いてるの」
ドアがいきなり開いて、ママの怒声が入ってきた。
ママは、家の1階で料理教室を開いている。
いつも家にいるっていうのがめんどい。
だから、いつも隣の直輝の家に避難していたのだ。
優ちゃん(直輝のママ)は優しくて、大好き。
まぁ…避難していたのは昔の話。