きいろい青空【完】
「恋に悩んだら、これを読めって。パパが」
「パパが!?」
驚きながらママから封筒を受け取る。
…てか、これじゃあ遺書じゃん。
「自分で行かなきゃ、会えないんだからね?」
「知ってるし…」
「素直じゃないんだから~」
そう言いながら、ママは教室へと戻って行った。
可愛いピンクの花柄の封筒。
ゆっくりゆっくり開いて、中から手紙を出した。
そして、そこにはパパの字があった。
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花恋へ
元気か?
花恋は今、どんな恋をしているんだ?
これを読んでいるということは、悩んでいるんだろう。
でもな、たくさんたくさん悩んだほうがいいんだぞ?
花恋なら絶対に道が開けるから。
ただ、後悔だけはしてほしくない。
その時にしなくてはならないことを、よく考えるんだ。
今。
花恋がしなくてはならない事はなんだ?
それを今、やるんだ。
会いたくても会えなくなってしまう
時が来るかもしれない。
そうなる前に今やるんだ。
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