きいろい青空【完】
「……………。」
“運命”だと思った。
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会いたいと、すごくすごく願って
会えた人が運命の人だよ。
じゃあ、元気でね。
花恋と直輝の幸せを願っている花恋のパパより
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-------見つけた。
僕の大好きな人。
桜の木の下に座っている愛しい背中。
ゆっくりゆっくり歩く。
1歩1歩大切に踏み締めるように…
「直輝…!」
花恋は俺に気付いて、振り返り、
そう叫びながら走ってきてくれた。
そして…そのまま俺の胸へ飛び込んできた。
「直輝…すごい会いたかった」
「俺も会いたくて仕方なかった…」
愛しい花恋。
花恋の声。
花恋の匂い。