きいろい青空【完】
はぁ~~~花恋って…
はぁあ~~~…。
今、俺ため息ばっかじゃん。
夕方、家の近くの公園で落ち込み中。
ブランコを静かに漕いでため息ばかりをついている。
「あっ。直輝だぁ!おーい」
後ろで美久の声が聞こえた。
ブランコに乗ったまま、振り返ると美久が立っていた。
「よぉ、美久」
「どおしたの?1人で。寂しくないの?」
美久は心配そうに聞いてきた。
「大丈夫だよ。美久は?」
「塾…テスト悪かったから、お父さんに入れられちゃった。」
「そうなんだ。じゃあ、次のテストがんばって!」
「うん!直輝の隣すわっていい?」
「いいよ」
美久は公園に入り、俺の隣のブランコに座った。
「直輝が1人でいるなんて、花恋のことでお悩み中?」
「ぅえ!」
ヤバ…声が裏返った。
いきなり当てられとは…
「ほらやっぱーー! で、どうしたの?」
「えっと…好きな人できたって」