きいろい青空【完】




キンコーンカーンコーン。





チャイムが鳴り響き、授業が終わった。



さてと、聞いてこよっと。


さっきの話の続きを。



自分の席を立ち、花恋の机に向かう。





「かれーん。さっきの話なんだけど、美久を」



花恋の机に近づきながら話しかける。



「直輝って、美久が好きなんでしょ」



花恋の目が怖かった。



「は?なんだよ。いきなり!?」



なんでそんなこと、花恋は言うんだろう…



「だって、美久ばっかじゃん」



花恋は席を立ちどこかに行こうとしている。




「花恋。昨日の宿題なんだけどさ…あっ、ゴメン。邪魔しちゃった」



美久が花恋に話しかけた。



「いいや、ついでだから美久もここにいて」



「花恋、美久は関係ないって。巻き込むなよ」



そう言ったら花恋に睨まれた。



「きのう、あんたら抱きついたんでしょ?」



え。


なんで、花恋知ってんの?



俺は止まった。



「うん。抱きついたよ」



えっ、美久すご!!


平然と答えた。






< 46 / 305 >

この作品をシェア

pagetop