きいろい青空【完】
キンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴り響き、授業が終わった。
さてと、聞いてこよっと。
さっきの話の続きを。
自分の席を立ち、花恋の机に向かう。
「かれーん。さっきの話なんだけど、美久を」
花恋の机に近づきながら話しかける。
「直輝って、美久が好きなんでしょ」
花恋の目が怖かった。
「は?なんだよ。いきなり!?」
なんでそんなこと、花恋は言うんだろう…
「だって、美久ばっかじゃん」
花恋は席を立ちどこかに行こうとしている。
「花恋。昨日の宿題なんだけどさ…あっ、ゴメン。邪魔しちゃった」
美久が花恋に話しかけた。
「いいや、ついでだから美久もここにいて」
「花恋、美久は関係ないって。巻き込むなよ」
そう言ったら花恋に睨まれた。
「きのう、あんたら抱きついたんでしょ?」
え。
なんで、花恋知ってんの?
俺は止まった。
「うん。抱きついたよ」
えっ、美久すご!!
平然と答えた。