きいろい青空【完】



そのまま俺は動けなくなくて。



だから、ずっとキス。



「え」



教室の入り口のほうで声がした。



俺と翼さんは、やっと唇を離して入り口を見る。





「えっとぉ…つーちゃんて直輝が好きだったんだ。そうだよね?キスしてたって事は。そんで、ふたりは両想い!直輝の昨日言ってた人って、つーちゃんだったんだね。じゃあ、良かったね。つーちゃんも、成功して。つぅか、ジャマだよね。ごめんごめん。すぐ帰るから、補助バ取りに来ただけだから」




そう言って、机まで来て補助バックを手に取る。



「んじゃ、ばいばい」



タッタッタッ…




補助バックを取ってすぐに走って行った。



早口で、目を合わせてくれずに走り去った。





俺は見られたんだ。




キスしたところを…




花恋に----。











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