きいろい青空【完】
「まぁ…」
「やべ。顧問よんでる」
英斗は、校庭を見つめながら舌うちをした。
「じゃあ、行くわ。花恋と美久の話はまた後でな」
「うん」
英斗は、脱ぎ捨てたスパイクを急いで履き校庭に走って行った。
「はぁ~~…」
気が抜けてその場にしゃがみ込んだ。
あぁぁぁ…
何、言っちゃってんだよ。
まったく。
でも、正直なところ最近思い始めていた。
花恋を忘れたいって。
好きでいても意味ないって分かり始めていた。
だから、キスを許してしまったのかも……
翼さんに同じことを言われて。
やっぱりだめなんだ。
花恋を好きでいること…