きいろい青空【完】
「で、話って何?」
「…本当に大丈夫か?この話あんましたくねぇ事で、また辛くさせちゃうかもだし」
「大丈夫、大丈夫っ!!んで、なんなの?」
英斗が心配してくれているのは、すごい伝わった。
でも、うちは大丈夫なふりをする。
「はっきり言います」
急に深刻な顔になった英斗に、少し緊張するんだけど…
「うん…」
「直輝と美久って、抱きついたんだろ?」
「え!?なんで、知って…あっっ!!」
うちは口を手で押さえる。
けど、やばい。
もろバレちゃった…。
「いいって隠さなくて、見てたんだし俺。あの日の夕方にコンビニ行く用があって丁度あの公園の前を通ったんだ。そしたら、な?」
淡々と話す英斗。
「それがきっかけだろ?美久と話してないの。でもなんか、変じゃね?花恋には、男いんのになんで妬いてんの?」
妬いてる??
その言葉を聞いて、少しムッと来た。
うちは妬いてなんかいない。
「じゃあ英斗は、直輝が美久に抱きついてんの見てやきもち焼かないの?怒らなかったの??」
怒鳴り口調で言葉を放つ。