きいろい青空【完】
「花恋!!お願いがある」
「ん?」
「えっとぉ…。花恋たちは男子は誰と同じ?」
「2番の男子。だれー?」
花恋が紙切れをぴらぴらさせながら教室で言った。
「俺らっ!」
声のするほうを見ると、花恋と同じ班だとわかって笑顔の健太郎がいた。
健太郎を指差して言った。
「あいつにメンバー変えてくださいって頼んできて!!ちょっとブリっ子で」
「はぁあ??やだよ、ブリっ子とか絶対無理!!」
すごい勢いで首を横に振って、全否定。
「英斗の恋、全力でサポートするんじゃなかったのぉ~~??そっか、花恋にはこんな事できないもんね。そっかそっか…」
わざと言う俺。
「は?できるし!!そんなこと簡単だし!!」
そーこなくっちゃ。
だいたい花恋は、あーに言えば簡単にOKを出してくれるんだ。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴った。
「決まったかぁー?次の時間に発表してもらいます。はい、終わりー」
適当に締めると先生は教室を出て行った。
「今、行ってくる」
「うん」
「けんたろー」
健太郎のもとへ行く。
なんか、カッコ良く見える花恋。
そう言えば英斗は??
と思い、英斗を見る。
って、まだ死んでるし…
床に倒れこんでる。
「英斗、大丈夫ー?」